子供・学生さんの夏休みはまだ少し残ってますが
大人の夏休み(お盆休み)は終わったでしょうか
お盆の頃の波を『土用波』と言われますが
今年はもろに台風からのオンショアで波がありましたね
お盆開けてからは小波のいつもの湘南になってます
私事ですが
今年のお盆は我が家の『新盆』で
形だけの無作法ですが
昨年亡くなった魂を『迎え火』でお迎えし
キュウリの馬・茄子の牛でお帰りいただきました
頑固な人でした
エアコンをいくらすすめても
「俺はエアコンが嫌いなんだよ」
しまいにはリモコンを隠し
エアコンの吹き出し口をガムテープで止めてしまう男でした
足が不自由になり
介護認定を受けていただいても
認定の職員さんの前では
立って見せ 歩いて見せ
「俺はなんともない!」
介護認定は要支援1のまま
週に1度ゴミ出し・買い物を長男に頼み
息子の嫁は数日分のおかずを持たせるのみ
なんとしてでも独りで住み慣れた家で暮らすことを望んだ
そして去年の夏
長男が父に頼まれた野菜や日用品と嫁の作った料理を届け
翌日の夜か翌々日の昼間か
独りでこの世を去った
テレビが付きっぱなし
網戸が開いてる
新聞が新聞受けにたまってる
近所の人からの通報で連絡を受けたのは4日後だった
独りで死なせてしまった
司法解剖ではうっ血性心不全
熱射病だったかもしれない
独りで死なせてしまった
いさぎよい人だった
子供にほとんど介護の手間をかけず
長患いもせず
独りでこの世を去った
親を知らず
戦争を生き抜き
贅沢もせず
家を建て
子供を育て上げ
真面目に勤勉にサラリーマンを勤め上げた
口下手だった
お世辞も言えない
社交辞令もない
寡黙な人だった
言葉尻は不器用だったけど
家族を守る実直さは如実に感じられた
そんな昭和ひとケタ生まれの男性がいたことを
こんな形でも遺しておきたかった
座椅子に座った亡骸の前には
私が作ったピーマンと牛肉の中華炒めがあった
頑固で素敵なお父様ですね私は、たいしたこともせず‥できず、半端な人生でしたが、子供達には迷惑をかけず終わりたいと思っています。
私の弟「立派だ 子孝行な人だ 俺もそういう風に独りで死んでいきたい」